ライターが案件を獲得するための4つの営業チャネルとは

ライターが仕事を受注する方法として、以下の4つが挙げられます。
- クラウドソーシング
- SNS
- 知り合いからの紹介
- 直営業
それぞれの営業方法について、詳しくみていきましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、クライアント(企業や個人などの依頼者)がインターネット上で不特定多数の人に業務を依頼するビジネス形式です。
つまり、クライアントがクラウドソーシングサイトを活用して案件募集をし、ライターが募集された案件をチェックして、受注したいと思ったときに応募をします。クライアントは、応募してきたライターの提案文・ポートフォリオなどを参考に、発注先を決める仕組みです。
クラウドソーシングサイトの代表例として、「クラウドワークス」「ランサーズ」などが有名です。
特徴としては、報酬の中からシステム利用料を取られる点が挙げられます。報酬額やクラウドソーシングサイトによって変わりますが、大体20%程度のシステム利用料が差し引かれるのが一般的です。
また、ライター未経験者であっても応募ができる案件もあるため、ライターの仕事をスタートする際には、利用されることが多いようです。
SNS
主にX(旧Twitter)で案件募集されるケースが多いです。クライアントがXで案件募集をかけ、興味を持ったライターがクライアントにXのDM(ダイレクトメッセージ)などで連絡する形で応募します。
クライアントは、クラウドソーシングと同様にライターから送られてきた提案文やポートフォリオをチェックし、発注先を決定する仕組みです。
システム利用料を差し引かれることがないため、クラウドソーシングより報酬が高いことが期待できます。しかし、発注元には悪質なユーザーも混ざっているケースがあり、騙されてしまうリスクも少なからずあります。トラブルが起きた際の証拠にするためにも、事前に契約書を取り交わすなどの自衛策が必要です。
知り合いからの紹介
SNSやライター向けのオンラインサロン・オンライン講座を受講することで、知り合ったライターから案件を受注する方法です。
クラウドソーシングサイトの案件に比べ比較的報酬が高いことが多く、また発注元が知り合いということから、安心して受注できるといったメリットがあります。
一方、個人間の取引であることから、報酬未払いなどのトラブルに巻き込まれる可能性があるため注意が必要です。事前に条件をすり合わせたうえで、契約書を取り交わすなど自衛策を図っておきましょう。
直営業
直営業とは、オウンドメディアを運営している企業や、編集プロダクションに営業をかけて、案件を受注する方法です。
企業や編集プロダクションのライター採用ページや、お問合せ欄から提案文とポートフォリオを送付し、営業を行います。
特徴としては、報酬額が高額である場合が多いという点です。一方、クラウドソーシングなどと違い、一定の経験年数およびクオリティの高い記事が特に求められるため、ライター未経験者の場合は、ハードルは高いでしょう。
未経験から直営業まで|私が実践してきた営業ステップを公開

ここでは、実際に私が今まで行ってきた営業方法について紹介します。
ライター未経験でも受注可能|実績ゼロから始めたクラウドソーシング活用術
ライター未経験のときには、クラウドソーシングで未経験者可の低報酬案件に応募していました。クラウドソーシング以外の営業方法では、今までの実績・経験やポートフォリオが求められることが多いからです。
そのため、クラウドソーシングサイトで地道に何件かの案件を受注し、ある意味報酬は度外視し実績を作ることに専念しました。これらの実績をクライアントに確認の上、自分のポートフォリオに掲載することを、クラウドソーシング以外で案件を獲得するための準備として行っています。
実績が営業力になる|クラウドソーシングからSNS案件へ切り替えた理由と結果
ある程度実績を積み重ねポートフォリオが充実したところで、Xで募集されている案件に応募していきました。また、発注元を徐々にクラウドソーシングからSNSに変えていきました。理由としては、クラウドソーシングサイトは手数料が高く、思った程の報酬が得られなかったためです。
SNSへと主な発注元を切り替えたころに、ライティング力の向上・ライターの知り合いを増やすために、積極的にライター向けのオンラインサロンやオンライン講座を受講しています。
紹介案件は信頼がカギ|つながりを強みに変えるための行動とは
次のステップとして、オンラインサロンやオンライン講座で知り合ったライター仲間から、案件を紹介してもらうようにしました。SNSに比べて発注元の「顔」が見えるうえに、報酬も比較的高かったためです。
信頼性の高い営業スタイルへ|直営業で意識すべき提案力と実績の見せ方
ここまでステップアップした段階で、直営業をかけるようにしています。直営業のポイントは、自分のスキル・経験・実績です。これらをアピールするために、提案文とポートフォリオをさらにバージョンアップさせていきました。
提案文とポートフォリオをバージョンアップした後に、実際にオウンドメディアを持っている企業や編集プロダクションといったクライアントに、提案を行いました。直営業については、現在も継続して実施しています。
営業の成果を上げるために意識した3つのポイント

次に、直営業の受注率を上げるために、私が実際にやってきた工夫として次の3点を詳しく解説します。
- ポートフォリオを充実させる
- 営業先ごとに提案文をカスタマイズする
- とにかく諦めずに何件も営業をかける
ポートフォリオを充実させる
案件受注のために、もっとも重要なポイントは「ポートフォリオの充実」です。ポートフォリオで特にクライアントから重視されるのは、以下の4点です。
- 人となり(氏名・経歴・得意ジャンル・保有資格・顔写真など)
- 今までの経験(ライター歴・執筆ジャンル・インタビュー可否など)
- 具体的に何ができるのか(記事執筆・写真撮影・WordPressへの入稿など)
- 記事のクオリティ(できれば、今回受注したい案件と同じジャンルの過去記事が望ましい)
上記4点については、しっかりと整備しておきましょう。特に過去記事については、公表できる記事が出た都度、アップデートを図っておくと良いでしょう。
また、ポートフォリオの作成先は、最初のうちは作成しやすいnoteを活用しても良いですが、最終的にはWordpressで作成することをおすすめします。現在のWebサイトは、Wordpressで制作されることが多いためです。
営業先ごとに提案文をカスタマイズする
営業先によっても求められている執筆ジャンル・資格・業務内容は、まちまちです。そのため、提案文の大部分は流用可能ですが、営業先ごとにカスタマイズが必要な部分もあります。つまり、一部をその営業先に合わせて書き換えるということです。
適切にカスタマイズがされていないと、営業先の担当者からは「募集要領を読んでいるのだろうか」「自社で要求しているニーズと合わない」といった不安が出てくるため、発注しづらくなるのが実態です。
そのため、営業先ごとの募集要領をしっかりと確認し、募集要領に合った提案文とするようにカスタマイズをしましょう。
とにかく諦めずに何件も営業をかける
営業をかけても多くの場合は返信メールすらなかったり、書類選考で落とされてしまいます。連絡が来なかったり書類選考で落ちてしまったとしても、落ちた原因を振り返るべきですが、必要以上に悩むことはありません。
大体のライターも多かれ少なかれ、営業結果は同じようなものです。そのため、すぐに気持ちを切り替えて、とにかく諦めずに何件も営業をかけていきましょう。
そうすることで、きっと自分に合ったクライアントと巡り合うことができるでしょう。
まとめ
本記事では、主にライター初心者で営業経験の浅い方に向けて、実際に私が営業した方法および受注するための工夫点を解説してきました。
繰り返しにはなりますが、まずは実績を積みポートフォリオを充実させていきましょう。ポートフォリオが整ったところで、営業先ごとに提案文を吟味し、積極的に営業活動をしていくというステップで進めるのが、営業で受注する早道と考えます。
これから営業しようと考えている方は、本記事を参考にぜひ積極的に営業活動をすることをおすすめします。
この記事を書いたライター

ていえむ
思うところがあり長年勤めたIT企業を退職し、現在はフリーランスのWebライターとして活動中。得意ジャンルは、金融・国内旅行・ペット・IT関連など。私生活では、愛犬(コーギー)とのんびり過ごしたり、お出かけすることが大好きです。